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かかりつけ医を持ちましょう ~ナースコール神石のちょっといい話~

こんにちは。ナースコール神石の髙橋文子です。
あなたは、かかりつけ医を持っていますか。
病院での受診は、なんとなく緊張してしまうもの。
想像してみてください。
いまあなたは、初めての病院にいて待合室で待っているところです。
名前を呼ばれて、診察室に入って
先生の前に座ったら、さっきまではあれこれ聞きたいことを考えていたのに……。
先生の説明されることが、ちょっとようわからんと思いながら、
ちゃんと聞き返すこともできず、「はい」と返事をしてしまって。
看護師さんは忙しそうにしているので、質問しようにも聞けない……。
そんな経験はありませんか。 
今回は看護師の立場から、じょうずなお医者さんへのかかり方についてお話します。
受診の際にお役に立てばうれしいです。

気になる健康相談を気軽にできるように
自分の病気や健康上で気になることを自由に相談できるお医者さんがいると、
精神的にも経済的にも負担が軽くなる、ということをご存じですか。
たとえば、なんだか体がだるいなあ、とか、
食欲がない、熱がある、やる気が出ないといった場合。
今日はおとなしくして、明日まで様子をみてみよう、
明日になってもよくならないようなら病院へ行こうと、
我慢強いあなたは思ってしまうかも。
でも、そんな我慢強さはかえってよくありません。
ちょっとでも体調が悪いなあ、と感じたら、すぐに病院へ行きましょう。
思わぬ病気が見つかるかもしれません。
早め早めの受診と診断が、悪いところを早く治す秘訣です。
でも、なんでもなかったら……。
それならそれでいいじゃないですか。なんでもなかったという安心感は、
思い悩むことよりずっと健康的です。

かかりつけ医を持ちましょう
かかりつけ医がいると、気軽に診療所や病院へ行くことができます。
朝から体調がすぐれない、というとき、
すぐにかかりつけ医の診断を仰ぎましょう。
いつも顔を合わせているかかりつけ医になら、
気になることやわからないことも、気軽にたずねることができるはずです。
医師は、あなたやご家族の病歴、病状、健康状態などを把握しているので、
すぐに対応してくれます。
また、病気の早期発見にもつながります。

かかりつけ医の専門外でも、検査、専門的医療、入院が必要な場合は、
適切な病院・診療科を紹介してくれます。
自己判断であっちのクリニック、こっちの病院などといったように
「はしご受診(ドクターショッピング)」をしてしまうと、
診察のたびに初診料がかかってしまいます。
いきなり大病院へ行ってしまうと特別料金が加算されますから、より大きな負担に。
かかりつけ医に相談したうえで、紹介状をもらってから
その病院へ行けば特別料金がかかることはなく、
初診料、所定の診察料などだけで専門医療を受けることができます。

まだかかりつけ医がいない、という方はぜひ探してください。
人は突然、体にさまざまな不調を感じることがあります。
そんなときは、病気全般に対応できる内科を受診するのがいいかもしれません。
もし、あなたにはすでに持病をがあり、通院している診療科があれば、
その医師をかかりつけ医として信頼し、
健康上で気になることを相談してみてはいかがでしょう。
医師はあなたの健康を見守り、いざというときは力になってくれるはず。
まずは相談してみるのがおすすめです。

医師へのじょうずなかかり方
伝えたいことはメモして準備
対話の始まりは挨拶から
よりよい関係づくりは、あなたにも責任が
自覚症状と病歴はあなたの伝える大切な情報
これからの見通しを聞きましょう
その後の変化も伝える努力を
大事なことはメモを取って確認
納得できないときは何度でも質問
治療効果を上げるため、お互いに理解が必要
よく相談し、治療方法を決めましょう
(地域医療推進機構 吉川先生の資料より)

正確な診断に役立つ「七つのと」
病院などでの受診をスムーズに進めて、医師の診断と的確な治療を受けるためには、
患者自身が医師に伝える情報を手際よく伝えることが大切。下の七つの問いかけを思い出して受診の際に伝えてみてくださいね。

「どこが」……体のどの位置が? たとえば、頭全体が、胃のあたりが、ふくらはぎが、など、異常を感じる部位をしっかり伝えましょう。
「どんな感じ」……ずきずき、痛痒い、しくしくとなど、部位がどのような感じなのかを伝えましょう。
「どの程度」……ピリピリと痛む、動けないくらいに痛むなど。その症状がどの程度のものなのかを伝えます。痛みなら、10段階で10が最高だとするといくつくらいか、と説明するのもいいですね。たとえば「指がピリピリと痛みます。10段階でいうと8くらい」といった感じですね。
「どんな時」……痛みがある場合は、どんな時に痛むのか、ということです。いつも痛みがあるのか、なにか動作をしたときに痛むのか、歩いている時、寝ている時など。
気温が下がると痛み出す、発疹が出るといったように動作ではなく天候や気温などの場合もありえますね。
「どうすれば」……どうすれば痛みが消えるのか、どうするとラクになるのか、何をやっても痛みが消えないのか、といったことを伝えましょう。
「同時に」……指の関節が痛むとき肩も同時に痛くなる、傷が痛みだすと同時に頭痛もする、頭痛と全身の倦怠感が同時に出て、やる気が出ず、ぼんやりとしてしまうなど同時に起こっていることを伝えましょう。
「どうなった」……脚に気になる痒みがあって我慢していたけれど、いつの間にか自分で掻いていた、1時間もすると痛みが消えてしまう、痛みがなくなるなど、結果としてどうなるのかを伝えましょう。

あなたも受診のときに使ってみましょう。

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